日本は人口密集地域であり、鶏肉は日常的な食品として広く消費されています。鶏肉の需要の増加に応じて、日本の食鳥処理加工業も拡大しています。鶏肉処理業者は、大規模な食肉加工工場から小規模な地域の鶏肉加工所までさまざまです。安全な食品供給を確保するために、良好な衛生基準と品質管理が重要な要素となっています。
しかし、そういった需要とは反対に肉体的にも精神的にも厳しい労働環境であるため、食鳥処理加工業においても労働者人口の現象が大企業から中小企業に至るまで深刻な問題となっています。
今回はそんな食鳥処理業界と外国人技能実習生について掘り下げて行きたいと思います。
食品加工業種における技能実習生の割合
技能実習生の受け入れが多い業界とされている分野は介護、建設、食品製造業があり、この三つは人気の業種でもあると言えます。外国人技能実習機構の2020年度の業務統計・職種別計画認定件数によると食品製造業関係は三番目に受け入れ人数が多く全体の19%となっています。その中でも食品製造業関係の中の食鳥処理加工業は惣菜製造業や非加熱性水産加工製品製造業に比べて受け入れ人数が少ないと言えます。外国人技能実習機構の業務統計・職種別計画認定件数を年度ごとに見比べてみると令和元年3973人、2年2795人、3年1938人と減少傾向なことがわかります。
食品製造業について調べてみると、もともと若手社員の離職率の高さや退職者が多いということもあり、若年層にとっては働きづらい環境にある仕事というイメージが多いようです。しかし技能実習生のイメージとしては寮完備や給与面での福利厚生も整っているという面と他の技能実習がいる安心感があったため人気の職種の一つでした。
そんな中での技能実習生の減少傾向は新型コロナウイルス感染症の影響もあるとはいえ、なにか他にも問題点があるからだというように思えます。
日本の食鳥処理加工業の世界での活躍
日本が世界に誇れる違いは、主に衛生管理と品質が優れていると言えます。日本の食鳥処理加工業は非常に高度な衛生管理基準を持ち日本の食肉は国外でも高い信頼を受けています。また、鳥インフルエンザなどの感染症に対しても厳しい予防措置や監査体制を実施し安全性の確保に積極的な対策が行われています。このようなことから、日本の衛生管理が与える食品への安全・信頼性が発展することが期待できます。
また、技術面でも高度な技術や設備を使用しており効率的かつ一貫性のある加工が可能となっており生産性の向上が期待できます。技術を生かし消費者のニーズに合った製品が提供されています。
このような、技術を外国人技能実習生を通じて発展途上国の若者達に技術継承するということは大きく国際社会に貢献してると言えるのでは無いでしょうか。
監理団体として
私達が普段なにげなく口にしている鶏肉ですが、ここでも技能実習生が活躍していることがわかります。
そうした実習生たちを監理し支える仕事はひいてはで日本の食卓を支えていることに通じるという気持ちで今後も頑張って行来たいと思った今日このごろです。