食品加工業④加熱性水産加工食品製造業と外国人技能実習

 日本は海に囲まれている島国のため、水産資源が豊富であり、さまざまな水産加工品が製造されています。これらの製品は、缶詰、レトルト食品、冷凍食品などの形態で市場に提供されています。

 「加熱性水産加工食品製造業」は、水産物(魚介類)を主原料として加熱調理や加工を行い、加熱によって保存性や風味を向上させた食品を製造する業界を指し、代表的なものとしてツナ缶やサーモン缶などの缶詰類、かつお節などの節類、ちりめんじゃこやアジの開きなどの干物類、南蛮漬けなどの調味加工品、などを始め様々なものがあります。

 世界の加工水産物市場規模は、利便性と栄養価の高い食品に対する需要の急増により、ここ 10 年間で大幅に増加しました。魚介類は高たんぱく質で総脂肪が少なく、カロリーが低い食品であり、健康志向の注目を集めています。

 そんな業界においても近年の人手不足により外国人技能実習生の活躍が見受けられ、今後もさらなる労働力の外国人に依存していくことが見込まれています。

加熱生水産加工食品製造業種における技能実習生の数

 近年、外国人技能実習生の数は急激に増加しています。加熱性水産加工食品産業においても、技能実習生の割合は年々増加しており、2021年には約1,500人がこの分野で技能実習を行いました。

 食品製造業について調べてみると、もともと若手社員の離職率の高さや退職者が多いということもあり、若年層にとっては働きづらい環境にある仕事というイメージが多いようです。しかし技能実習生のイメージとしては寮完備や給与面での福利厚生も整っているという面と他の技能実習がいる安心感があったため人気の職種の一つでした。

 そんな中での技能実習生の減少傾向は新型コロナウイルス感染症の影響もあるとはいえ、なにか他にも問題点があるからだというように思えます。

加熱生水産加工食品製造業種技能実習生の帰国後の活躍

 加熱性水産加工食品の製造は繊細な作業を要します。中でも日本の技術は世界でもかなり上位の水準にありそうした技術を修得した外国人技能実習生たちは、その技術を母国に持ち帰ることで、地域産業の向上に寄与しています。2022年だけでも、約300人が帰国後に新たな加熱性水産加工食品の製造施設を立ち上げました。

 

今後の需要の増加

 加熱性水産加工食品の需要は着実に増加しており、それに応じて生産量も増えています。外国人技能実習生の技術導入により、生産効率の向上が図られ、2023年には生産量が前年比10%増加しました。

 今後も外国人技能実習生が加熱性水産加工食品産業に与える影響は計り知れません。彼らの存在により、技術の伝承、国際的な交流、需要の増加といった面で産業は大きな利益を享受しています。今後も彼らと日本の職人たちの連携により、より一層の発展が期待されます。