清掃業と各国の特色について

技能実習制度において多くの外国人労働者が受け入れられている清掃業。今回はビルクリーニング職種に関する情報をご紹介いたします。

ビルクリーニング職種

ビルクリーニング業は、建築物の衛生面を保つために欠かせない業種です。しかし、建築物が増加していく一方で人手不足が加速化しており、外国人の雇用を考えているビルクリーニング業を営む企業様も多いことでしょう。

ビルクリーニング職種の技能実習生はどこの国が多い?

ビルクリーニング職種はどこの国の技能実習生が多いのか調べてみました。(外国人技能実習生機構 業務統計表よりまとめ)

ビルクリーニング職種 国別認定数ランキング(令和元年)

1位   ベトナム    3,424名/196,001
2位   インドネシア   520名/32,508 
3位   ミャンマー    512名/13,739 
4位   フィリピン    387名/30,326  
5位   カンボジア    292名/8,903

ベトナムは今や技能実習生の割合が多く様々な職種で在籍しています。ベトナム人が多い理由としては若い技能実習生の募集しても人が集まりやすく、また家族の繋がりをとても大切にしており、シャイな方が多いため日本人と性格が合いやすい傾向にあります。

インドネシア人は明るく温厚な人が多く、お話することも好きな傾向にあります。日本語があまり上手くなくてもコミュニケーションが取やすいことからも技能実習生の増加率が高くなっています。ただイスラム教国のため食べるものや礼拝には気を使ってあげる必要があります。

ビルクリーニング職種 国別割合数ランキング(令和元年)

1位  ミャンマー     3.72%

2位  カンボジア     3.27%

3位  ベトナム      1.74%
4位  インドネシア    1.59%
5位  フィリピン     1.27%

割合数では1位ミャンマー、2位カンボジア、3位ベトナムとなり、1位のミャンマーは3.72%、2位のカンボジアは3.27%と高い割合になっています。

技能実習が盛んであった中国は同年69,795名中147名しかビルクリーニング職種の技能実習を行なわれていないことから、上位の国はビルクリーニング職種の作業が得意であったり、受け入れられやすいことから技能実習生が集まりやすい国とも言えるかもしれません。

文化の違いによる清掃への意識

海外から見た日本は「きれい好きが多く、どこへ行っても清潔だ」いう印象を持たれているということは聞いたことがあるかと思います。

最近行われたカタールW杯で森久保監督がコメントしていたことを覚えている方も多いのではないでしょうか。日本代表チームや現地に訪れた日本人のサポーターやファンがロッカールームやスタジアムをきれいにしたことが海外に取り上げられ、森保監督は「日本人にとっては当たり前のことと思っている。日本の文化として、自分たちが使ったところはきれいにして帰るというのは当たり前で、常識かなと思う。」と回答されていました。

日本人が当たり前のように行っていることは海外から見たら当たり前ではないこと、またその逆もあるのと同じように私たちの知らない習慣や文化があります。技能実習生を受け入れを検討される際はぜひ技能実習生の生まれ育った国に足を運んでみてください。街並みや文化に触れ、国民性を感じて頂くことで、新たな発見や理解しあえることがあるのではないかと思っております。技能実習生の受け入れを検討しているがどこの国が良いのか分からないといったお悩みやご要望から企業様とマッチングした国選びからも当組合は協力させていただきます。

そうして出会えた技能実習生達が技能実習を開始し、日本の文化や考え方に触れることで、日本人の良い精神をも取得して技能実習を修了して欲しいと思っています。

大西