技能実習生の原付免許について

日本での生活が始まり、少しずつ慣れてきた技能実習生の皆さん。仕事や買い物、休日の外出など、行動範囲が広がると「移動手段」について考える機会も増えるのではないでしょうか?電車やバスも便利ですが、より自由に移動したいと感じる方もいるはずです。

そこで今回は、技能実習生の方が「原付免許」を取得できるのか、その方法や費用について詳しく解説します。

1. 技能実習生でも原付免許は取得できるの?

はい、もちろん取得できます! 日本に中長期滞在する外国人の方は、日本の運転免許を取得することができます。技能実習生の方も、他の在留資格を持つ外国人と同様に、必要な手続きと試験を経て原付免許を取得することが可能です。

ただし、いくつか注意点があります。

  • 日本語能力:試験は日本語で行われるため、ある程度の日本語の読み書き能力が必要です。
  • 在留期間:免許の有効期間は、原則として在留期間内となります。

日本で原付免許を取得することで、行動範囲が広がり、通勤や買い物、休日のレジャーなど、より充実した日本での生活を送れるようになるでしょう。

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2. 原付免許の取得方法

原付免許は、各都道府県の運転免許センター(運転免許試験場)で取得します。大まかな流れは以下の通りです。

  1. 住民票の準備:住民票の写し(外国人住民の方は在留カードの記載があるもの)が必要です。
  2. 適性試験:視力や聴力などの簡単な検査を受けます。
  3. 学科試験:交通ルールに関する筆記試験です。
  4. 原付講習:安全運転のための実技講習を受けます。
  5. 免許交付:全て合格すると、その日のうちに免許証が交付されます。

事前に予約が必要な場合もあるので、お住まいの地域の運転免許センターのウェブサイトを確認するか、直接問い合わせてみましょう。

3. 試験について(学科・実技)

学科試験

原付免許の学科試験は、交通ルールや標識などに関する知識を問うものです。

  • 問題形式:〇×形式がほとんどで、48問(文章問題46問、イラスト問題2問)が出題されます。
  • 合格点:50点満点中、45点以上で合格です。
  • 言語:基本的には日本語での出題ですが、一部の運転免許センターでは、英語や中国語などの外国語に対応した試験を実施している場合もあります。事前に確認しておくと良いでしょう。
  • 対策:市販の学科試験問題集を活用したり、インターネット上の模擬試験を解いたりして、しっかりと準備をしましょう。

実技試験(原付講習)

原付免許には、自動車運転免許のような「技能試験(実技試験)」はありません。代わりに、免許センターで**「原付講習」**を受講します。

  • 内容:原付バイクの基本的な操作方法(発進、停止、スラロームなど)や、安全な運転方法について学びます。教官の指示に従い、実際に原付バイクを運転します。
  • 時間:通常3時間程度です。
  • 合否:講習を真面目に受講すれば、基本的に合格となります。

4. どれくらいの費用がかかるの?

原付免許の取得にかかる費用は、以下のようになります。

項目費用(目安)
受験料1,500円
原付講習料4,050円
免許証交付料2,050円
合計7,600円

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この他に、住民票の取得費用(数百円)や、学科試験の参考書代などが別途かかります。自動車教習所に通う必要がないため、比較的安価に取得できるのが特徴です。

5. まとめ

技能実習生の皆さんも、原付免許を取得すれば、日本での生活がもっと便利で豊かになります。通勤時間の短縮、仕事帰りの買い物、休日の観光など、行動の選択肢が格段に広がるはずです。

ただし、原付は便利な乗り物ですが、ヘルメットの着用義務や二段階右折など、日本独自の交通ルールもあります。免許を取得したら、まずは安全運転を第一に考え、ルールを守って快適なバイクライフを楽しんでください。困ったことがあれば、監理団体や職場の担当者に相談してみましょう。